アバクロの歩み
アバクロの説明は、コーチ(COACH)と対比して比べて欲しいと考えているので、同じような流れでいきます。
歴史概略
アバクロの歴史は、コーチ(COACH)の創業から、さらに半世紀ほど前に遡ります。
1892年にアメリカのニューヨークで創業されました。当時では、キャンプや狩猟、釣りなどのような、いわゆるアウトドア関連の用品を売り出していました。1900年には、エズラ・フィッチが経営に参加して、その後の1904年に今のブランド名、アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)となりました。名前の由来は、創業者のデイビット・T・アバクロンビーと上記の、エズラ・フィッチの両方の姓を取り、アバンクロンビー&フィッチとなったのです。
もともと男性用の無骨なイメージがある商品が主でした。「老人と海」で有名なアーネスト・ヘミングウェイやハリウッド映画スターのキャサリン・ヘップバーン、ノーベル賞文学賞を受賞したジョン・スタインベック、さらに第35代アメリカ大統領のジョン・F・ケネディが顧客につくまでになるそうですが、女性客が少ないためか、1960年代の後半から1970年代頃に経営問題を抱えるようになりました。
転機
転機となったのが、1988年にリミテッド社(現リミテッド・ブランズ社)が、アバクロを買収したことからでしょう。その後の1992年にマイケル・ジェフリーズが最高経営責任者に就任しました。そのときに「カジュアルラグジュアリー」を掲げて、ライフスタイル型のブランドとして、大きく方針を転換しました。今まで男性用のアウトドア用品 |
この戦略が成功し、ブランドは急激に成長、アメリカを中心に店舗を拡大、ニューヨーク証券取引所に上場するようになりました。ブランドは、顧客がいなくなれば、最終的には、安売りのワゴンに並べられるようになります。どんなときにも、時代の風潮と顧客の求める独自の新しい発想が必要となります。この辺は、経営者次第です。アバクロの場合は、よかったと言えるのではないでしょうか。 現在はアメリカの他、カナダ、イギリスなどに進出している。日本には、2009年の後半に来る予定となっているそうです。管理人の考えとして、不況の出口見えるまで動かないと思います。 |
セカンドライン
- もともとのデザイナーズがブランドのターゲットとなるのが大人なのに対して、若者向けに感性や風合いを残しながら、買いやすい価格に設定し、ビジネスの拡大や顧客の増加を狙った物のことをセカンドラインと言います。
- アバクロにもセカンドラインがあり、2000年には14歳〜18歳をターゲットにした「ホリスター(Hollister Co.)」が、2004年には22歳〜25歳を狙った「ルールナンバー925(Ruehl NO.925)」姉妹ブランド店、2008年には「ジリーヒックス(Gilly Hicks)」の下着、ラウンジウェアのブランドなどを展開しています。
- アバクロ社の本社はオハイオ州ニューアルバニーにあります。アメリカ本国では、アバクロは359店舗、アバクロンビー202店舗、ホリスターは444店舗あります。ルールナンバー925は21店舗を運営しているそうです。2007年12月末現在のデータです。
- アメリカ以外では、お隣の国のカナダに、アバクロ、アバクロンビーは各3店舗。イギリスの首都、ロンドンにアバクロは1店舗を開設しています。日本にも不況が終われば来るのですが、場所は銀座、関東周辺の住んでない人では、行くのにもお金がかかりますね。まぁ、取り寄せることはできるかもしれませんが、触ることができることとできないことは大きな違いとなりますね。
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Last update:2023/4/19